後半に移る前に、説明はいいからファイルが欲しいという方の為に、全てが出来上がったシナリーファイルとして下記に紹介します。
これを解凍して、X-Planeフォルダー内にあるCustom SceneryフォルダーにRJFMフォルダーとして展開してください。
宮崎空港RWY27_ILSGS
フォルダーは下記のようになります
これでX-Planeを起動して宮崎空港に移動すれば下の画面のようにビームが見られるはずです。但し、下記のように地上オブジェクトの数をある程度表示させる設定にして下さい。最小では表示されないようです。
さて、どの空港にでも作ることが出来るように後半は話を進めていきます。
前半で作ったRJFMというフォルダー内に、私が作ったILSのグライドスロープの3Dオブジェクトを入れて、ダミー空港を完成させる作業になります。
最初に下記の3Dオブジェクトファイルをダウンロードしてください
X-Plane用グライドスロープビーム3Dオブジェクト
これを解凍すると下記のようになります
この中身をRJFMフォルダにobjectsというフォルダーを作成してその中に移動します
ここまで出来たらWEDを起動します。もしWEDをずっと起動しても大丈夫です。
割と簡単にファイル構成を更新するようです。
起動したら下記のようにOpenします。
Openした後に前半で作った吹き流しをDeleteして下さい。
Deleteできると下記のようになっているはずです。
ここでLOCのビームは今後の作業で邪魔になるため非表示にします。
下記のようにすると消えます
ここからの作業は面白いと思います。
下記のように選択してグライドスロープの1dot上のビームを貼り付けます。
大変わかりにくいのですが、全てマウスの左クリックです。
また、4番目の地点はRWY09側の滑走路中心でクリックして下さい。
そうすると青い線が右に延びていきます。
これがグライドスロープのビームです。
なお、場所の微調整は下記のように矢印のアイコンを選ぶと緑のサークルが現れて動かす事が出来ます。
この後は滑走路方向に合わせる作業になります。
下図のようにして、試行錯誤でHEADINGを変更して青いビーム(細くてわかりにくいのですが)が滑走路と一致する値を探し出します。
-4.85度が良さそうです。
さて、ビームの発射地点を確定させます。
宮崎空港にはRWY27にILSがついていますので、地上のGlideslope施設の近くにまで緑のサークルをクリックして動かします。
先ほど邪魔になっていたLOCビームを再表示させるとGS施設の場所がはっきりわかります。
そしてここが重要ですが、ビームは本来GS施設から扇状に広がっているのですが、滑走路のど真ん中から一本の線として表現したいために、下記のような場所を原点にします。飛行していると邪魔になると考える方は好みに合わせて原点は中心ではなくて構わないと思います。滑走路の幅に合わせて右に3本、左に3本配置するのも面白いと思います。
ここまで出来ましたら、一旦シナリーとしてSaveしたのちに、Xplaneを起動させて位置の微調整をすることをお勧めします。
理由は後で述べます。WEDは起動したままにしておきます。
起動させてみるとビームが出ているはずです。
ただし下記のようにズレていると思います。
これは衛星写真とXplaneの滑走路のズレが原因です。
本来、自力で滑走路を作成したり、フリーのシナリーを利用する場合はこのような事は起こらないのですが、今回はデフォルトの滑走路を利用するためこの現象が起こります。
そこで、WEDにまた戻って適当に修正します。
再びX-Planeに戻って確かめる事を繰り返してあるところで妥協します。
さてここまで出来ましたら、OnGlideとBelowGlideのビームを重ね合わせます。
作業のイメージはおわかり頂けると思います。
そもそも3本のビームをセットで3Dオブジェクトにすればいいのではと思われた方も多いと思いますが、この手の作業は初めてでして突貫作業で行っているため、色つきでセットにまとめることが出来ませんでした。
最後にExportしてできあがりです。
忘れずに下記のSaveも行います。
こうすることによってxmlファイルが作られて再びWEDで編集することが出来るようになります。
このようにして出来上がったファイルが冒頭で紹介したものです。
(ただし、空港シナリーに関しては全くの素人ですので、詳しい方が見たときにはおかしな点が多いと思います。特にFolder構造に全く自信が持てません。)
さて、長々と紹介してきましたが、これと同じ方法で色々な滑走路にGSのビームを出現させることが出来ます。
また、フリーのシナリーに私の3Dオブジェクトを入れ込むことも出来ますが、ここでの紹介は控えさせて頂きます。
さて、このようにかなり苦労してGSビームを再現しましたが、真の目的は飛行訓練の手助けです。
これが3次元空間上にあると色々な事がわかってくるのです。
今後その活用方法についても紹介したいと思います。