地球温暖化対策は「待った無し」の段階から「行ってももう昔の気候は戻ってこない」という段階に突入していると思います。そこでパイロットを目指している学生から地球温暖化についてどのように考えているのかをアンケートで明らかにしてみました。
アンケートの問いと選択肢は以下の通りです。
1 地球温暖化について危機感を抱いていますか?
大変危機感を感じている
やや危機感を感じている
なんとも言えないあまり
危機感を感じていない
全く危機感を感じていない
2 30年後(皆さんが50歳)になった時に、温暖化が原因で人類の生存が脅かされる状況になっている確率を選んで下さい
0%から100%の10%刻みでの選択肢
3 50年後(皆さんが70歳)になった時に、温暖化が原因で人類の生存が脅かされる状況になっている確率を選んで下さい
0%から100%の10%刻みでの選択肢
4 温暖化と共に起こると思われる事象を選んで下さい(複数回答可能)
戦争
経済的混乱
出生率の低下
動植物の絶滅
飢饉企業の破綻
2と3の回答は学生の信念を引き出す問いです。単純にはい、いいえの2択ではないことに注目して下さい。それによって面白い結果が導き出されました。
下のグラフの横軸は信念(温暖化が原因で人類の生存が脅かされる状況になっている確率)縦軸はアンケートに答えてくれた全員に対する割合です。
青が30年後、黄色が50年後です。
黄土色は黄色と青が重なっているエリアです。
結果から学生が50年後には、例えば40%近くの学生が、80%以上の確率で温暖化が起こると信じている事がわかります。(80%以上の黄色の棒のDensity=確率を足し合わせます)
次に、一人一人の学生が、30年後から20年間で何%位確率が上昇しているかについて見てみます。
横軸は30年後、縦軸は50年後の確率です。赤線は30年後も50年後も変わらないと思う人の線です。
人類の生存が脅かされる状況が好転すると考えている人は赤線の下に位置していますので、3名います。
人類の生存が脅かされる状況が変わらないと考えている人は赤線上に位置していますので3名です。
残り16名は悪化すると考えています。
この先も分析をしたのですが、顕著な結果は見られませんでした。
実はこのアンケートを実施した後に、学生から「自分の子供の頃と気象条件が全く変わってしまった」と聞いて驚きました。たった10年で彼らにもわかるような変化が起こっているのです。
もちろん、自分はすごく変化してしまったことを実感しておりますし、学生以上に危機感を覚えておりますが。