先日、某エアラインの運航基準担当者の方とお話しする機会がありました。
その中で「松本空港の北からのアプローチは景色が素晴らしいです」とのお話しがありました。
そこで早速Flight Radar24で飛行記録をダウンロードして、自作ソフトによってGoogle Earthの動画に変換、再現してみました。
最初に紹介するのは松本空港の北から北アルプスを右手に見ながら一直線に進入する RJAF-RNAV(RNP)Y_RWY18です。
これは従来のVORアプローチに比較して時間、燃料の観点から大変効率の良いアプローチです。
しかも山岳波による乱気流を最小限に抑えることが出来、安全性が向上します。
アプローチチャートもダウンロードできるようにしました。
松本空港RNAV(RNP)Y RWY18 Google Earth用 動画ファイル
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松本空港 RNAV(RNP)Y RWY18 アプローチチャート
1 ファイル 166.12 KB
次は北からRunway36にむけてのアプローチです。
北アルプスを右手に見ながら美ヶ原高原の上を通り、諏訪湖の手前を右に旋回してファイナルコースに会合します。
大変ダイナミックな景色を楽しむことが出来ます。
松本空港RNAV(RNP)Y RWY36 Google Earth用 動画ファイル
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松本空港 RNAV(RNP)Y RWY36 アプローチチャート
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次は従来のVOR18アプローチです。
運航する乗員がRNP-ARの資格を持っていない場合等このアプローチが行われます。
このアプローチは一旦松本VORまで行き、そこから旋回を行って開始するため、グルグルと旋回します。RNP-ARアプローチが公示されなかった2019年7月まではこのアプローチで行っていました。youtube動画はかなり長いです。
松本空港VOR RWY18 Google Earth用 動画ファイル
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松本空港 VOR RWY18 アプローチチャート
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今回3つを動画で比較しましたが、RNP-ARアプローチが社会に果たす貢献は計り知れないものがあります。
今後は定量的にその点を解明してゆきたいと考えています。